【#書評/まとめ】理想の人生をつくる習慣化大全

  • 2021年2月7日
  • 2021年4月6日
  • 書評
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書籍情報

タイトル : 理想の人生をつくる習慣化大全
著者   : 古川 武士
出版社  : ディスカヴァー・トゥエンティワン
ページ数 : 350ページ

 

オタクのじょん

こんにちは、オタクのじょん(@tensai_john)です。
「理想の人生をつくる習慣化大全」を読んだので、簡単な内容とレビューをしていきます。

この本は、いかにして習慣化を身につけるかに焦点を当てた1冊になります。

 

習慣化が苦手な人に向けたシーン別ソリューション

読書、ダイエット、英語学習、資格勉強、筋トレ。

何かを学び、身につけ、役に立てるための努力を習慣づけるのは大変ですよね。
かくいう僕も継続力に乏しく、何かに挑戦しようと思って始めたものの、3日坊主ならぬ1日坊主なんて経験もあります。

誰もが大切だとは分かりながらも挫折してしまう「習慣化」を、シーン別ソリューションにまとめて、解決策を提案してくれるのが本書となります。

パターン化された80%と、無意識の繰り返し

本書によると、行動と思考の約80%はパターン化され、日常の中で無意識的に繰り返されていると言う。

これは確かに思い当たる節が多く、例えば会社に通勤する経路は毎回固定され、お気に入りのお店のお気に入りのメニューをよく食べ、休日に何をするかもいくつかのパターンの中からの選択だし、居酒屋では大体1杯目にはハイボールを頼む。

変化に対する抵抗機能

人間には、安全を守るために「新しい変化に抵抗し、現状を維持する」機能があり、これによって決まりきったルーティーンからなるべく逸脱しないように、心身の安定を図っている。

これは逆に言えば「1度現状だと認識すれば、あとはこの機能が働くがままに持続し続けることができる」ということでもあり、習慣化までいかにして漕ぎ着けるかということが重要と言えます。

習慣化は手段であって、目的ではない

物事の本質を探るためには、深く深く掘り下げて解像度を高くしていく作業が重要です。

そもそも何故、習慣化したいのか。
勿論、それが何らかの自分のメリットになるからです。

そもそも何故、メリットが欲しいのか。
勿論、それが幸せに繋がるからです。

古代ギリシャの哲学者であったアリストテレスは「人生の目的は幸せになることである」と述べています。

そしてポジティブ心理学には便利なものがあるんですね。
その名も「幸福の公式」と言います。シンプルなネーミングでいいですね。

ポジティブ心理学、幸福の公式

幸せの90%はコントロールできる

幸せの公式

幸福の公式とは「H=S+C+V」で得られる、幸せの求め方です。

これを日本語に置き換えると「幸福=既定値+生活状態+自発的活動」となります。

この内、生活状態は「日々や人生における瞬間的な出来事」のことで、アンコントローラブルなものです。
具体例としては宝くじに当たったり、事故によって怪我をしてしまうことなどです。

自らで制御可能な要素に着目する

制御不能な事柄に関してあれこれ思慮を巡らすのは無駄です。

そんな暇があるのであれば、コントロール可能な「既定値」と「自発的活動」をどうにかする方が良いです。

 

既定値とは「人生観」を表しており、物事をどう捉え考えるかを意味しています。
同じ出来事に対しても、人によって抱く感想は異なります。

状況としては何も変わらないのに、心持ち次第でポジティブにもネガティブにもなりえます。

自分の意志で物事を決定することが重要

自発的活動は「自分がそれを望んで能動的に行動している」という感覚のことです。

子供の頃に親から「勉強しなさい!」と言われて嫌々勉強した経験は誰にでもあると思います。
それに分かる通り、他者に強要されるということは幸福感が低いですよね。

そこで考え方を「自分は自分の意志で勉強しているんだ!」とマインドを切り替えます。
すると「やらされている」のではなく「やっている」という感覚が得られ、自己肯定感は満たされてその分だけ幸福になります。

習慣化に立ちはだかる壁

完璧主義は、完璧ではない

継続できない理由の1つとして、100点を求めすぎるところにあると書中には綴られています。

0点と100点の間には、無数の点が存在する

ハードルが高すぎるとまず取り掛かることに対して億劫になります。
そうすると手つかずのまま放置され、結局は何もしないこととなってしまうことが少なくありません。

そうなるくらいなら初めからハードルを下げてみてまずは挑戦し、慣れてきたら少しずつ段階を踏んでいく。
そうして気が付いたら当初の目標を達成できていた、となった方が確実に良いですよね。

勉強や片付けのテクニックとして「とりあえず15分だけやってみる」というものがあります。
そうすると取り掛かるまでのハードルが下がり、「とりあえず15分だけならやってみるか」という気持ちになります。
15分で嫌になったらやめればいいし、気分がそのまま乗っていれば続けてしまえばいいんです。

お風呂とかも「入るの面倒くさいなあ」なんて思ったりしますが、実際に入っている最中に面倒くさいなんて思わないですよね。

とりあえずやってみる、というのはかなり有効な手段だと思います。

先行投資で背水の陣を敷くのも有効、、かも?

「損したくない!」という気持ちは、誰にでもありますよね。

お金を先に投資してしまうことによって「折角お金をかけたんだから、損しないよう結果を出そう!」と自分を追い込むやり方です。
ただ世の中にはサンクコストという概念がありまして、その観点から見ると個人的にはあまり合わない考え方ではあります。

勿論、やる気が出るための条件は人それぞれですので、一度試してみるのはいいと思います。

まとめ:目的をしっかりと据えて、可能な範囲から頑張る

習慣化は手段であって、それ自体が目的であることは少ないです。
習慣化したい行動ではなく、その行動を続けたら未来がどう変わるのか想像しましょう。

そしてその未来が実現した場合、現在の自分と比べてどの程度に幸福度が上がっているのか。

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